生命保険、損害保険の保険料に消費税は課税される?

2014年4月に消費税は5%から8%に引き上げられました。2019年10月には、10%に引き上げられる予定です。

消費税が引き上げられる際には、「生命保険や損害保険の保険料は消費税が増税される分、値上げされるのか?」というご質問を頂きます。保険料は消費税が引き上げられることによって値上げされるのでしょうか?

生命保険や損害保険の保険料と消費税の関係についてご紹介します。

1.保険は非課税取引

実は消費税には税法上、非課税とされる取引があり、保険料については、自動車保険、火災保険、傷害保険などの損害保険の保険料も、生命保険、医療保険、がん保険などの保険料も非課税となっています。国税庁のホームページにも「預貯金の利子及び保険料を対価とする役務の提供等」は非課税との記述があります。

よって、消費税が増税になったからといって、すぐに保険料の値上げされることはありません。新規に契約する保険の保険料が値上げされることはありませんし、既に契約している保険の保険料が値上げされることもありません。

 

 

2.自動車保険は消費増税によって値上げされた?

上記の通り、生命保険、損害保険ともに消費税は非課税とされていますが、2014年4月の消費増税の際には、自動車保険は値上げされました。大手損保各社の自動車保険料は、消費税の増税後に平均0.9%~2.5%値上げされました。

保険は非課税取引なのに、自動車保険の保険料は、なぜ値上げされたのでしょうか?

値上げの理由は、保険料は非課税ですが、保険料の中から支払う代理店への手数料、保険金として支払う自動車の修理代、ケガをした被害者の交通費等には消費税がかかり、支払いが増えるためです。

契約者から受け取る保険料は上がらずに保険料から支払う諸経費については、消費税増税の影響を受け支払が増えるために保険料もある程度値上げする必要があったということです。

よって、保険は非課税取引としても消費税増税の影響を全く受けないというわけにはいきません。

 

 

3.生命保険の保険料への影響は?

上記のように自動車保険は消費税増税の影響を受けましたが、生命保険の場合はどうでしょうか?

生命保険の保険料も非課税ですが、生命保険会社も代理店に支払う手数料等の経費については、消費税が上がる分だけ支払が増えています。しかし、生命保険の保険金は、死亡1,000万円、入院1日1万円など、原則、定額払いなので、消費税増税の影響は限定的です。

消費税が5%から8%に引き上げられた際には、生命保険会社には保険料引き上げの動きはありませんでした。

 

 

まとめ

保険は非課税取引なので、消費税の増税は生命保険、損害保険ともに保険料に直接的な影響はありませんが、保険会社の支払が増えるという点で、間接的に影響があるため、保険料の値上げが実施される可能性があります。