保険証券を紛失しても保険金・給付金は支払われる?

損害保険・生命保険ともに保険金や給付金の請求時に「保険証券を紛失したが保険金や給付金は支払われるのか?」というご質問を頂きます。

保険証券がないと保険金や給付金は支払われないのでしょうか?

1.保険金・給付金の請求時に保険証券は必要か?

損害保険・生命保険ともに保険証券を紛失したからといって、保険契約が無効になったり、消滅したりすることはありません

また、保険証券を紛失していても保険金や給付金が支払われないということはありません。

保険金や給付金請求時に保険証券が手元になく、証券番号などが分からなくても、契約者の生年月日や住所などから契約を特定することができますので、保険金や給付金の請求が可能です。

2.保険金や給付金の請求時に契約時の印鑑は必要か?

保険金や給付金を請求する際に契約時に使用した印鑑(ハンコ)は必要かというご質問をよく頂きます。

個人契約の場合、契約時の印鑑(ハンコ)はほとんどの保険会社で不要です。

押印した印鑑が契約時の印鑑と違っているからといって、保険会社が保険金や給付金を支払わないということはありません。保険金や給付金の請求時に印鑑は不要でサイン(署名)のみという保険会社もあります。

ただし、請求内容によっては、保険金請求書に実印を押し、印鑑証明証書を添付する必要がある場合があります。

なお、個人契約の場合には、上記の通り契約時の印鑑は不要ですが、法人契約の場合には、原則、契約時の印鑑が必要となります。

 

 

まとめ

保険証券は紛失してしまったも保険契約が消滅したり、無効になったりすることはありません。また、保険金や給付金が請求できなくなることもありません。

しかし、保険証券には保障(補償)の内容、保険金額、保険期間などが記載されている重要な書類であることは間違いありません。保険証券があった方が証券番号が分かり、保険会社に補償(保障)内容などを問い合わせる際にスピーディーです。

保険証券を紛失した場合には再発行(無料)が可能ですので、速やかに再発行の手続きをされることをおすすめします。